2014年12月18日木曜日

GarminのGPSレシーバーで使える世界のフリー地図

海外旅行先にはGPSがあると便利です。携帯電話でGoogle地図を使えればいいのですが、携帯電話の通信料金がたいへん高額になるので、現地でプリペイドSIMを手に入れられない場合には実質的に使えません。もちろん、お金持ちの人なら日本の携帯電話で国際ローミングでも何でもやって下さい(笑)。

GarminのGPSレシーバーのいいところは世界中の地図がそろっていることです。ただし、地図の純正品を購入するとかなり高額になるので、一度の旅行のために購入するのはもったいないなと思っています。もちろん、お金があれば「いいよねっとオンラインストア」でさくっと買って下さい(笑)。

Garminにはオンラインで手に入れられるフリーの地図もたくさんあります。例えば、「Free maps for Garmin brand GPS devices」というサイトでは「Choose a predefined country」で国名を選ぶとエリアがハイライトされます。ボリビアを選ぶと下のようになりました。


ここで「Download map now!」のボタンを押すとダウンロード可能なファイルが表示されますが、必要なものはいちばん下の「osm_generic_gmapsupp.zip」というファイルです。これをダウンロードして解凍すると、gmapsupp.imgというファイルが出てきます。


これをマイクロSDカードに格納するのですが、最初にgarminという名前のフォルダを作り、その中に先ほどのgmapsupp.imgというファイルをコピーします。これをGarminのGPSレシーバーのマイクロSDスロットに挿します。

その後、当該地の地図を首都などの都市部で拡大してみて、細かい道路が入っていれば問題なしです。Oregon 450にも無事にボリビアの地図が格納されました。地域にもよりますが、Garmin純正地図を買わなくても、これで十分使えます。

2014年12月12日金曜日

GPSアンテナANT-555を買った

準天頂衛星の測位試験に使っているコア社のCD311ですが、山の中で測位試験をやっていたところ、どこかでアンテナケーブルを引っかけてケーブルを破損してしまいました。いつかはやるだろうなと思ってたのですが、ついにやってしまいました。

今後もアンテナは必要なのでどうしようかと思ったのですが、アンテナの裏側にはANT-555と大きく書かれており、汎用品のようなのでどこかで手に入れることもできそうです。Googleで検索したらすぐに見つかりました。

ランニングエレクトロニクスでは1,499円、ストロベリー・リナックスでは2,000円でした。うっかりして高い方のお店で買ってしまいました(笑)。しかも、2個。


届いたアンテナをCD311に装着したのですが、とりあえず無事に使えているようです。このアンテナは安い割に非常に高性能でコストパフォーマンスが高いと思います。

最近のGarmin社のGPSレシーバーは外部アンテナが使えないのが残念ですね。高感度GPSが一般的になって外部アンテナの需要はなくなってきたようですが、Trimble社のHurricaneアンテナのような性能のいい外部アンテナを使うとナビゲーション用のハンディーGPSレシーバーでも環境次第ではかなり測位精度が改善します。

外部アンテナが使えた昔のGPS II Plus、GPS III Plus、GPS Vなどが懐かしいです。

2014年12月9日火曜日

NMEA Statistics Utilityが便利

GPSを便利に使うためのとても優秀なフリーソフトが国内外にたくさんあって、ありがたく活用させていただいています。最近の大ヒットはNMEA Statistics Utilityです。

NMEAが使われることは少なくなってきましたが、実はNMEAフォーマットでは非常に多くの情報が出力されており、これを活用することでもっとGPSを上手に使えるようになるのではないかと思っています。

このフリーソフトはNMEAのデータを読み込むと誤差の大きさなどを計算して表示してくれます。私が重宝しているのは右側に表示されるばらつきの図です。この図を見ることで座標変換をしたりEXCELで読み込んだりしなくても測位点の分布を確認することができます。


最近のGarminのGPSレシーバーではNMEAのデータを取り出しにくくなっているのが問題だと思っています。「NMEA In/Out」というメニューがあるのにデータを取り出すすべがないんですよね。

これを可能にするという「010-11131-00 Serial Data/Power Cable」がどこかで手に入らないかなと思っています。Amazon.comにはあるようですが、海外発送はしてくれないみたいでした。手に入れる方法はあとはebayくらいでしょうかね。

2014年12月8日月曜日

電子基準点データを使ったPathfinder Officeによる後処理ディファレンシャル補正

Pathfinder Officeを使うと、国土地理院の電子基準点データによるディファレンシャル補正ができてたいへん便利です。Trimble Pro 6H/6Tを使えば、現状で測位精度は最高だと思っています。

Trimble製のGPS/GNSSレシーバーを導入している日本の多くの森林組合がPathfinder Officeを使っていないという事実に、私は衝撃を覚えています。MSASによる補正ではTrimble Pro 6H/6Tなどが本来持っている性能は出ません。

ぜひともPathfinder Officeを導入して後処理ディファレンシャル補正を行い、Trimble Pro 6H/6Tのものすごい性能を体感して欲しいです。

ところで、2014年6月9日に電子基準点のデータ提供サイトがリニューアルされて、FTPによるデータのダウンロードに対してユーザー登録・認証が必要となっています。

そこで、どのようにPathfinder Officeの設定を変更するかを紹介したいと思います。「基準局プロバイダープロパティ」の「インターネットサーバー」タブにある「基準局ファイルのアドレス形式」と「ナビゲーションファイルのアドレス形式」を下のように変更します。

変更点は「GPS_products」が「G_2.11」になり、「GLONASS_products」が「GR_2.11」になっただけのようです。


[GPSの場合]
1. 基準局ファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GPS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/G_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
2. ナビゲーションファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GPS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%n.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/G_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%n.gz

[GPS/GLONASSの場合]
1. 基準局ファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GLONASS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GR_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
2. ナビゲーションファイルのアドレス形式
※「ナビファイルが必要です」にチェックを入れず空欄のままにする。

次に、認証データを「セキュリティ」タブのユーザ名とパスワード欄に入力します。パスワードにはアルファベットの大文字が混在していないかよくよく注意して入力してください。このユーザ名とパスワードはこちらのページで「FTPユーザ」の登録で作成します。


以上の設定により、これまで通り後処理ディファレンシャル補正ができるはずです。こういう仕様変更はユーザーが混乱するので、できるだけやらないで欲しいと思ってます。

2014年12月5日金曜日

GarminのGPSレシーバーのジオイドモデル

海面からの高さである「標高」を出力できるGPSレシーバーは内部にジオイドモデルを持っていると考えられます。島根県内のある場所でGarminのGPSレシーバーが出力する標高値が正しい標高値(三角点の標高値)よりも若干高いようなので、大学の研究室の窓で測位を行ってジオイドモデルの精度を検証してみることにしました。

使用したGPSレシーバーはGPSMAP 62という気圧高度計を使わずに高度を測る機種です。これを島根大学の建物4階の窓辺に置いてNMEAフォーマットのデータをパソコンに出力してみました。

GarminのGPSレシーバーからNMEAフォーマットのデータを取り出すにはSpannerというGarmin純正ソフトウェアを使いました。ただし、SpannerはWindows XPしかサポートしていないようなので、すでに引退させていた昔のレッツノートを引っ張り出してきました。GarminのGPSレシーバーの中でもSpannerに対応している機種は一部しかないようです。

GPSMAP 62のメニューから「Setup」「System」「Interface」と進み、そこで「Garmin Spanner」を選択します。「NMEA Sentences」は「On」、さらにこの「On」ボタンを押すとメニューが出るので、必要ならば「GSA, GSV」も「On」にします。

次にUSBケーブルでSpannerをインストールしたパソコンと接続します。「Would you like to go to Mass Storage?」に対しては「No」を選択します。Spannerを立ち上げて「GPSの検索」ボタンを押すと、接続したGPSレシーバーが検出されます。最初は何をやっても検出ができなかったのですが、USBドライバをインストールしたらできました。


GPSレシーバーで衛星が捕捉できている状態になっていたら、TeraTermなどの通信ソフトでログを収集します。実際に取得できたNMEAデータは以下のようになっていました。ここで$GPGGAの47.3mが標高で、31.6mがジオイド高です。

$GPGGA,135822,3529.1977,N,13304.1437,E,1,10,3.7,47.3,M,31.6,M,,*7D
$GPGSA,A,3,12,14,16,20,22,25,29,31,32,42,,,4.6,3.7,2.8*34
$GPGSV,3,1,10,12,03,045,30,14,70,143,25,16,11,229,00,20,04,318,32*78
$GPGSV,3,2,10,22,13,198,23,25,39,042,33,29,42,101,00,31,56,327,28*71
$GPGSV,3,3,10,32,29,281,27,42,48,168,00*79
$GPGLL,3529.1977,N,13304.1437,E,135822,A,A*49
$GPBOD,,T,,M,,*47
$GPBWC,135822,,,,,,T,,M,,N,,A*74
$GPVTG,244.5,T,252.1,M,0.0,N,0.0,K,A*20
$GPXTE,A,A,,,N,A*51
$PGRME,33.4,M,49.0,M,59.3,M*18
$PGRMZ,155,f,3*1A
$PGRMM,WGS 84*06
$HCHDG,,,,7.6,W*14
$GPRMC,135823,A,3529.1974,N,13304.1438,E,0.0,244.5,041214,7.6,W,A*0E
$GPRMB,A,,,,,,,,,,,,V,A*1C

$GPGGAには緯度と経度も出ています。上の例では北緯35度29.1977分、東経133度04.1437分です。この値を使って国土地理院のジオイド計算のページでジオイド高を出力してみました。その結果ジオイド高は34.6703mとなりました。このページでは度分秒あるいは度だけの数値の入力が求められるので、NMEAフォーマットの数値は変換する必要があります。

この結果からGPSMAP 62が出力するジオイド高が正しいジオイド高よりも値が若干小さいという結果になりました。ここで「楕円体高=標高+ジオイド高」という式を思い出してみます。GPSMAP 62は衛星測位により楕円体高を求めています。その値から内蔵されたジオイドモデルのジオイド高を引いて標高を出力していると考えられます。

それにより、ジオイド高が過小のときには標高は過大になるはずです。日本全国すべての地域でこのようになるとは限りませんが、島根県あたりではそうなっているように思われました。

2014年12月2日火曜日

いいよねっとオンラインストアが最強

アベノミクスのおかげで急激な円安になっており、輸入品の価格も上昇しています。GPSレシーバーはほとんど海外製なので私たちの懐を直撃ですね。

ところが、ありがたいことに「いいよねっとオンラインストア」の英語版Garmin GPSレシーバーの価格は今のところ変動していません。これがいつまで続くのかわからないので買うなら今だと思っています。

Garmin正規代理店の「いいよねっと」は並行輸入業者をつぶすために英語版を破格の値段で販売しているのではないかと思っています。英語版は他の並行輸入ショップよりも圧倒的に安いです。しかも、ポイント10%還元というのがすごすぎます。

ただ、最近はその事実も知れ渡ってきたのか、英語版を中心に「在庫なし」商品が増えてきました。入荷しても1台ずつ小出しにしか出ないことがあり、数台まとめて買いたいと思っていてもできないことがあります。安いので大量に買い付けて転売する人がいるのかなと想像しています。

先ほど実際にeTrex 30を1台買ったらすぐに売り切れになりました。とある事業のためにあと数台必要なので補充されたらまた注文しようと思っています。

2014年11月11日火曜日

準天頂衛星(L1-SAIF信号)を使った測位試験

準天頂衛星の補強信号であるL1-SAIF信号を使った試験をやったのですが、スギ人工林内では測誤差を小さくする効果はほとんど見られませんでした。

準天頂衛星の信号は天頂方向から地上に届くのでふつうに考えればスギ人工林でも周囲の傾斜に関係なしに確実に受信できそうに思われますが、なぜなのでしょうか?

実は準天頂衛星の信号は最も測位環境として厳しいと考えられるスギ人工林内でも確実に受信できていました。しかし、周囲の立木の影響を受けてしまい、その効果がわからないほどに大きな誤差が生じてしまったのです。

この実験ではコア社のCD311という機種を使っているのですが、マルチパスを除去するなどといった機能がないため、森林内では全く補正効果が現れません。そこで、マルチパス環境で威力を発揮してくれそうなTrimbleのHurricaneアンテナをつけて島根大学構内の街路樹の下でゆるい試験をしてみました。


CD311を2台使って、一方は最初からついていたANT-555という台湾製の安っぽいアンテナ、もう一方はHurricaneアンテナを使っています。高価なHurricaneアンテナをなぜ持っていたのか自分でも全然覚えてないのですが、昔買ったことを忘れていたような気がします(笑)。

その結果が下のようになっています。上がANT-555アンテナ、下がHurricaneアンテナです。



棒グラフの上の数値がSN比なのですが、Hurricaneアンテナの方が高くなっています。測位点のちらばりもHurricaneアンテナを使うとだいぶん小さくなっていました。このようなゆるい試験では確かなことはなんとも言えませんが、少し可能性が見えてきたと思ってます。

2014年11月10日月曜日

自動車の速度計は間違っている?

自動車にカーナビを取り付けていると、走行速度が表示されるのではないかと思います。その数値が自動車の速度計と異なっていることに気づいた人は多いのではないでしょうか?GPSは誤差があるので速度もあてにならないと思われたかもしれませんが、正しいのはGPSの速度です。


GPSが速度を計算するアルゴリズムは個々のメーカーによってノウハウがあると考えられ、それが公開されていない以上どうなっているのかはわかりません。しかし、基本的には一定時間内に移動した水平距離をその時間で割っていると思われます。

高速で移動している場合には水平距離が長くなるので、GPSの数メートルの測位誤差は吸収されてしまい精度の高い速度が出ていると思います。ゆえに、高速な自動車であれば正しい速度がわかりますが、低速な歩行であれば速度の精度は悪くなると考えられます。

一方、自動車の速度計の精度が悪い(実際の速度よりたいてい速い)のは、車検場において自動車の速度計が40km/hのときに、計測した速度が31.0km/h以上42.5km/h以下の範囲にあるものを合格としているからです。安全を考えて速度計の数値が実際よりも速く表示されるようになっているようですね。

2014年9月26日金曜日

Pathfinder 3Dの互換バッテリー

Trimble製品のバッテリーはとても高額なので、自分で交換が可能な仕様になっているものを使うべきだと思っています。iPhoneのようにバッテリー交換が自由にできない仕様のものは長くは使えないですね。

Pathfinder 3D(Juno 3D)の予備バッテリーが欲しかったので、バッテリーストアというちょっと怪しげなお店から互換品を買ってみました。下の写真の右側が互換品です。


商品自体はすぐに届きましたが、中国からの国際郵便で届きました。送付先を大学にしていたのに自宅に届いてしまうといういいかげんなお店でした。

幸いバッテリー自体は正常に動いているように見えます。ただし、純正品では「ニコン・トリンブル」となっているところが、「ニコン・トリブル」と書かれているなど互換製品であることはすぐにわかります。

互換バッテリーを使うのはちょっと怖い(何かあれば自己責任)というのはありますが、Trimbleの純正バッテリーを買ったのに1週間の放置で正常に使えなくなるということが過去に起こっており、純正品だからといってクオリティが高いということもないと思ってます。ちなみに、この純正品について販売店について問い合わせたところ、「バグではなくて仕様です」という趣旨を回答をいただき泣き寝入りになりました。

2014年7月12日土曜日

残念すぎるGPS搭載のG-SHOCK

カシオからGPS搭載のG-SHOCKが今月26日に発売になります。こういうおもちゃは大好きなので早速購入したいと思ったのですが、カシオが提案するGPSの使い方には不満だらけです。


この腕時計は海外でGPSの信号を受信することでタイムゾーンを選択し時刻を補正することになっていますが、なぜか標準電波の受信機能まで持っています。GPSで時刻を補正するなら、こんなものは必要ないと思いますけどね。

私は標準電波が好きではありません。私の持っているPROTREKという腕時計に標準電波による時刻の補正機能があるのですが、九州の送信局に近い松江でも夜間にベランダや窓際に出しておかないと受信してくれません。(経験的には日本の2つの送信局から遠い関西は特にだめですね。)980円で買ったカシオの置時計の方がよっぽど標準電波の受信性能は高いです。


さて、この新しいG-SHOCKのGPS機能で何が可能になるのかというと以下のようなものです。

・GPS衛星電波受信

世界中で素早く正確な時刻表示を実現
- GPS衛星から現在地の位置・時刻情報を受信
- 位置情報からタイムゾーンを自動解析
- 現在地のサマータイムの有無を判断し、自動で正確な時刻を表示


・独自のGPSアルゴリズム
 

GPS衛星から位置情報を受信する際、地球全域を約500m単位でグリッド化した高分解能の地図データを用いることで、より正確な現在地の特定を実現。さらに、同一のタイムゾーン、サマータイムルールを適用しているエリアをグルーピングする可変データ方式の解析方法を用いることで、高速かつ精度の高い時差設定を可能にした。

・モードダイアル

GPS受信時に現在地の緯度を小針で表示。エアプレーンモード時には、飛行機のマークを指針。ワールドワイドでの使用を想定したディテールに仕上げた。


たったこれだけ?というのが正直なところです。せっかくGPSを持っているのだから、緯度と経度の数値くらい表示してくれたらいいのにと思うのです。できることなら、メモリーを搭載してもらって位置のログデータが記録できたらなと思います。

さらに、Bluetoothで位置のログデータをダウンロードするだけでなく、位置情報をリアルタイムに飛ばしてくれたら、パソコンなどで現在地を地図上に表示できて便利です。

現在地の緯度だけを小針で表示というのは何なのでしょうね?こんな機能が何の役に立つのでしょうか?時計マニアはこういう実用性のない機能が好きなんでしょうかね?カシオの技術者は今どきちまたにあふれるGPS腕時計の基本スペックもリサーチしてないのかなという疑問もあります。

カシオはGPSのことを「汎世界測位(全地球航空測位)システム」と日本語に訳していますが、こういうのもはじめて見ました。ちなみに、この腕時計のお値段は税抜10万円のようです。こんなものを買うよりもiWatchを待った方がいいかもしれないですね。

2014年7月4日金曜日

Transcendの永久保証は使えるか?

Transcend(トランセンド)のSDカードやマイクロSDカードを使っている人は多いのではないでしょうか?Amazonなどで安いのを探し ているとしばしば購入候補になるブランドです。Transcendは永久保証を謳っており、それだけ品質に自信があるのだろうと思われます。

そういうわけで、私はTranscendのSDカード、マイクロSDカードを大量保有しているのですが、2010年に購入していた4GBのマイクロSDカードが読み込めず、書き込めず、フォーマットもできずという状態になってしまいました。

今どき4GBのマイクロSDカードなんて安い物なので、あきらめてもよかったのですが、永久保証と謳っているからには対応してもらえるだろうと考えて新品交換を試みることにしました。

Transcendに問い合わせのメールを送ってみたところ、それに対する返事は長文でしかもごちゃごちゃとした読みにくい文章で、これは嫌がらせですかと思うほどでした。

お問合せ頂きました件でございますが、弊社にて製品保証を受ける場合は、
保証書およびご購入の証明書(領収書、納品書、メール・Webの履歴等)が必要となっております。
大変恐れ入りますが、
ご購入の記録が無い場合は保証対象外となります事ご了承頂きます様お願い申し上げます。
   
弊社参考URL(保証規定について)
http://jp.transcend-info.com/Legal/?no=7
(上記ページの「保証請求依頼」の欄をご参照下さい)

上記をご確認の上、購入証明書のご用意を頂ける場合は、弊社にて検査をさせて頂きたく、
誠にお手数とは存じますが弊社宛てにご送付いただきますよう、お願い申し上げます。

弊社にご送付頂きます際はお手数ではございますが、ユーザー登録がお済の場合
下記手順にて、RMAリクエストフォームの登録と発行をお願いいたします。

・ステップ1: お客様情報の入力(名前、Eメールアドレス)
まず、下記URLにアクセスをしていただき、
http://rma.transcend-info.com/jp/rma_all/
弊社、オンラインユーザー登録がお済のお客様は左側に表示されております
「ログイン」項目内にございます
「Eメールアドレス」「パスワード」をご入力していただき
緑色の「RMAリクエスト」ボタンをクリックしていただきます。

・ステップ2: 製品情報の入力
トランセンド製品型番(Part Number、以下P/N)に型番を入力していただきます。
弊社製品型番は「TS」もしくは「JM」より始まるものとなります。
数字のみのシリアルナンバーではございませんので、ご注意ください。
製品パッケージをお持ちの場合は裏面のバーコード部分に記載されております。

その他、ご確認方法につきましては「製品型番(P/N)の確認」をご確認ください。
http://jp.transcend-info.com/TsClub/e-findpn.htm

数量を入力していただき、次へをクリックしてください。

・ステップ3: コンタクト情報の入力(配送先住所等)
「不具合の内容」部分につきましては、選択項目がない場合は
その他を選択後、下部分の枠内に症状を出来るだけ詳細にご記入下さい。

「コンタクト情報の入力(配送先住所等) 」
につきましては、弊社からお客様へのご連絡先となります。

「配送先住所と連絡先」につきましては、
上記の「コンタクト情報の入力(配送先住所等) 」と同様の場合はチェックボックスに
チェックをお願い致します。
ご交換品の返送先が異なる場合は、ご返送先を別途ご入力をお願い致します。

*お手数ではございますが、お電話番号につきましては、
市外局番やハイフンは省略せずにご入力戴きます様、お願い申し上げます。

*ご入力情報に間違いがございますと、正しく配送が出来ない原因となりますため
ご入力後、再度、ご確認をお願い致します。
また、宅急便の伝票や、その他ご同封いただきました書類に記載されております情報と
お客様がご入力いただきました情報が異なりました場合につきましても
原則「配送先住所と連絡先」にご入力いただきましたご住所に
製品をお返しさせていただいております。

・ステップ4: 送信、製品とフォームの送付

送信、製品とフォームの送付にて、情報に誤りが無ければ、
「確認&送信」をクリックしていただき、次のページへ進みます。

 RMAの申請を弊社で確認いたしました。RMA番号は: ********* , です。
 RMAフォームを印刷し、製品に同梱してご送付ください 

と表示がされます。
プリンタをお持ちのお客様は「RMAフォームを印刷」をクリックしていただきますと
フォームの印刷が可能でございます。
お手数ではございますが、A4サイズの紙に印刷をして頂き
ご同封をお願いいたします。
プリンターをお持ちでないお客様は赤文字で表示されております
9桁のRMA番号をメモ用紙などへご記入していただき、
ご同封をお願い致します。

ユーザー登録がお済で無い場合、もしくは何らかの理由により
RMAフォームの発行が出来ない場合につきましては、
下記4項目につきまして送付頂きますよう、お願い申し上げます。
ご送付頂きました内容に不備がございますと、ご対応できない場合や、
ご対応が遅れる場合がございますのでご注意頂きますようお願い申し上げます。

1.該当の弊社製品一式
 (本体、付属品、製品一式をご送付下さい。誠にお手数では
  ございますが製品が破損しないように梱包の上ご送付下さい)
  
2.必要事項(ご購入先等)を記入した保証書、またはご購入先が判るもの
 (領収書や納品書、レシート等でも結構でございます)
 保証書や領収書、納品書につきましては、お手数ではございますが
 コピーをご送付ください。原紙はお客様にて大切に保管頂きますよう
 お願い申し上げます。

3.このメールを印刷したもの、
 またはメールの題名に記載されている
 Case No.(Mで始まるお客様受付番号)を記入したメモ

4.ご返送先情報を記入したメモ
 (ご住所、お名前、電話番号をご記入下さい)

また通常郵送の場合、破損事故や紛失する恐れがありますので宅急便等、
配達記録が残り、輸送中の破損・紛失事故の際に保証のある方法で
ご送付されることをお勧め致します。
輸送中の破損・紛失事故の際は、弊社ではご対応できかねますので
予めご了承の程お願い申し上げます。
送料につきましては、ご購入から1ヶ月以内の場合は、着払いにて
承っておりますが、1ヶ月以降の場合はお客様負担とさせて頂いております。
ご購入から1ヶ月以内の場合は、2.のご購入の記録となるもののコピーが
ございましたら、着払いにて承っております。
着払いをご利用の際はヤマト運輸(クロネコヤマト)をご利用戴けますと弊社としては
幸いでございますが、お近くにヤマト運輸(クロネコヤマト)の窓口が無ければ他の
宅急便等でも結構でございます。
1ヶ月を超えている場合や記録となるものが無い場合につきましては、
申し訳ございませんがご送付頂きます際はお客様にてご負担と
なりますこと、予めご了承の上お客様負担にてご送付頂きますよう
お願い申し上げます。
弊社から返送させて頂きます際の送料につきましては、弊社負担と
させて頂いております。

弊社住所:
〒111-0051
東京都台東区蔵前1-8-5 トランセンドビル
トランセンドジャパン株式会社 テクニカルサポート WEB受付担当 宛
TEL:03-5820-6000(代表) 

弊社では、検査の際データの全面リード及びライト試験を実施する場合が
ございますので、本体内部のデータは全て消去されますこと予めご了承の上
ご送付頂きますようお願い申し上げます。

検査にてご送付頂いた弊社製品に不良が確認できました場合、
良品と交換させて頂きます。
弊社の検査にて不具合が確認できない場合や、故障につながる破損が
外観上にある場合につきましては、製品をそのままご返却する場合が
ございますので予めご了承頂きますようお願い申し上げます。
通常、製品が弊社に到着してから1~2週間ほどで代替製品を発送させて
頂いております。
ただし、在庫状況によりましてはお取り寄せしてからの発送となり、更に
お時間を頂く場合もございますので予めご了承の程お願い申し上げます。
なお、弊社からは、到着時のご連絡や検査結果等のご連絡はございません。
交換となりました場合は製品の発送にてご対応とさせて頂きますので
予めご了承の程お願い申し上げます。


ここまで読むのにどっと疲れてしまいますが、きちんと対応してくれそうな感じではあります。

手順にしたがってRMA番号を取得しようとしたのですが、マイクロSDカードの表面に書かれた文字が小さくて読み取れず、虫眼鏡を探し出してきて読み取るといったたいへんな苦労をしました。購入証明書が必要なのですが、お店がAmazonだったので過去の購入履歴からプリントアウトしたものを送りました。

その後2週間くらいして新品のマイクロSDカードが送られてきました。これだけの手間をかけることに見合うものだったのかわかりませんが、Transcendの永久保証は嘘偽ではありませんでした。今後ともTranscendのメモリーを買いたいです。

2014年6月14日土曜日

Pathfinder Officeのディファレンシャル補正でRINEXファイルを使う

TrimbleのPathfinder Officeのディファレンシャル補正は固定局のファイルとしてTRIMBLEのDATファイル以外にもRINEXファイルを使うことができます。国土地理院の電子基準点のRINEXファイルが蓄積されているディレクトリを指定すると、移動局の観測時間に対応した固定局のファイルを自動で取ってきて補正をしてくれるのがとても便利です。

GPSの森@島根大学のGNSS基準局でもそういうのがやりたかったのですが、うまくいかないのでそういうものなのだろうと原因を探さずになんとなく放置していました。あるとき思い立って再度やってみたところGNSS基準局から移動局の観測時間に対応した固定局のファイルを自動で取ってくるところまではできることがわかりました。

しかし、ディファレンシャル補正を実行する段階でエラーが出て止まってしまいます。この原因はPathfinder Officeのディファレンシャル補正がRINEXファイルのバージョン3.XXに対応していないことでした。GNSS基準局が出力しているRINEXファイルのバージョンを3.00から2.11に変更したところ自動ディファレンシャル補正ができるようになりました。詳しい使用方法はこちらにあります。

GPSの森@島根大学のGNSS基準局は島根県大田市という東西に長い島根県の真ん中あたりにあり、これまでの実績では東は松江市、西は浜田市でディファレンシャル補正に活用できています。おおよその50km圏は下の赤丸になります。松江、浜田、三次、庄原あたりまでが圏内です。


国土地理院の電子基準点もデータ公開を早めるなど改善が行われていますが、データサンプリング間隔が30秒と長いので森林のデータで利用するには不十分なことがあります。GPSの森@島根大学のGNSS基準局は森林での利用を目的にデータサンプリング間隔を1秒にしていることが利点となっています。

2014年6月11日水曜日

Trimbleフェア2014に行ってきた

島根県民会館で開催されたTrimbleフェア2014に行ってきました。島根県民会館に行ったのは初めてだったのですが、昭和の香りの漂う古くさい建物でした。

会場に入場するときに名前を書いた後くじ引きがあるのですが、もらえたのはC賞「Trimbleブックマークルーペ」でした。これは残念賞です。

最初にセミナーのお話を聞いたのですが、会場にスクリーンはなくて壁に映し出すという状況でした。スクリーンがないのは島根県民会館の問題なんでしょうけど、ないなら持ってくればいいのにと思いました。さらに、この画面の小ささはどうなんでしょうね?セミナー終了後にスクリーンがないことと画面が小さいことに苦言を呈しておきました。

6月中に「GUIDER ZERO」というソフトウェアがニコン・トリンブルから無料公開されるということで、非常に楽しみにしています。


ニコン・トリンブルの扱うトータルステーションは黄色のトリンブル系列と薄青色のニコン系列があり、それぞれが独立して商品展開していて、相乗効果が出ているようにも見えません。



トリンブルのGNSS製品群はとても魅力的なものでした。これはTrimble R4です。コントローラーはTrimble T41でefit+というフィールドソフトウェアがインストールされています。このセットに日本テラサット社のVRS配信(RTKを1年間またはスタティック60時間)をつけて特別価格168万円です。これはかなりお買い得ですね。



こちらは国土地理院の電子基準点でも多く採用されているNetR9です。Trimble NetR9スマート割で243万円というキャンペーン価格が出ていました。


こちらはTrimble V10 Imaging Roverというもので全方位カメラによる撮影ができます。上側にあるのがTrimble V10 R10 GNSSというGNSS受信機です。これがあれば3次元仮想空間を作れそうですね。コントローラーはTrimble AccessソフトウェアがインストールされたTrimbleタブレットPCです。このシステムがいくらなのか想像もできませんが、こんなのを買えたら楽しいでしょうね。



最新のトリンブル製品の実物を見ることができたのはとてもよかったです。ただ、このイベントに対してはマンネリ感がいっぱいで、もっと来場者を楽しませるいろんな仕掛けや工夫が必要だと感じました。私がもしこのイベントの担当者だったら、今よりも10倍おもしろくできる自信がありますけどね。

2014年6月10日火曜日

電子基準点サイトがリニューアル

国土地理院の電子基準点サイトがリニューアルして一気に使いやすくなりました。といっても、これまでが絶望的にひどかったので、なんとか使えるようになったというレベルです。昔から使い回しているコンテンツは残っているし、相変わらずデザインは素人的なので、どこかの会社に外注して作ってもらった方がいいように思われます。


このリニューアルはよいことばかりではありません。電子基準点データのFTPアクセスにまでIDとパスワードが必要というのはますます不便になりました。基本的にお役所というのはユーザー(お客さん)の立場でシステムを設計するということはしませんね。国土地理院のWEBサービスはユーザーインターフェースとかデザインといった視点が欠落しているので、どれも非常に使いにくいです。

何をどう考えたらこういう使いにくいものができるのだろうかと驚いてしまう世界最悪レベルの基準点成果閲覧サービスも早くなんとかしてもらいたいですね。

2014年6月9日月曜日

Trimble Pro 6H/6Tの新ファームウェア

2013年12月にTrimble Pro 6H/6Tの新しいファームウェアが出ていました。今の今まで気づいていませんでしたが、冬の間何もしなかったので問題は起きませんでした。しかし、こういう情報はしかるべき誰かがユーザーに連絡してくれたらいいのにと思いますが、誰もしてくれないですね。


Trimble Proシリーズは森林測量をするには世界最高レベルのGNSSレシーバーですが、日本の林業界で使うには価格の高さのみならずマニュアルがなく日本語化が不十分で情報不足という点でもハードルが高いと思います。ただ、ハードウェアに関しては本当に素晴らしい逸品なので、利用できる環境を整えることが必要だと思っています。

さて、新しいファームウェアは以下の問題を修正しているとのことです。

・Corrects an issue where some Pro 6 series receivers may stop responding through regular use.

If the receiver is affected by this issue, the device is not recoverable by a service repair. To avoid the risk of this occurring, Trimble strongly recommends that all Pro 6 series receivers are upgraded to GNSS firmware version 1.03.1.

この問題が一度起きてしまったら修理サービスでは回復不能とはいったいどういうものなのでしょうね?おそろしや、おそろしや。

ファームウェアのアップデートファイルはこちらにあります。ファームウェアのアップデートにはUSBドライバーがインストールされている必要があります。言うまでもないことですが、作業は慎重に行って下さい。

2014年4月23日水曜日

またしても新しいカーナビを買った

カーナビの地図を更新するのはとても高いということもあり、カーナビ本体を毎年買い換えています。お気に入りはいいよねっとが販売しているGarmin製品です。

このカーナビは外国製品なので日本人には合わないという評価もあるようですが、私は前々からGarminばかり使っていて、日本メーカー製の機能満載で複雑化した製品がどうも好きにはなれません。

いいよねっとが販売しているGarminの日本語化されたGPS製品はぼったくりがひどい(英語版との内外価格差が大きい)のですが、カーナビは国産メーカーとの競争もあってかとてもお安くなっています。

今回購入したのはnuvi 2790V plus(uの上に点々あり)です。カーナビの画面は運転しながらチラ見するので広い方がいいです。画面が狭いと視線がカーナビの画面に釘付けになって危ないと思ってます。この機種は7インチモデルなのでびっくりするほど画面が大きいです。

下の写真はこれまで使っていた5インチモデルとの比較です。


このカーナビはオービスデータに対応しているので、このデータを入れておくととても心強いです。これでスピード違反を免れられたらカーナビ代の元が取れます。オプションでGDR-20というドライビングレコーダーに対応しているので、いずれこれも取り付けたいと思っています。

私が買ったお店はいちばん安かったA-PRICEです。他よりかなり価格差があるので早く買わないと売り切れるかも?

2014年2月24日月曜日

Pathfinder Officeのアンテナ高問題

昨年末のことですが、Trimble Pathfinder OfficeのリリースノートのKnown issuesにアンテナ高に関する恐ろしい記述を発見しました。

Postprocessed height errors caused by incorrectly referenced base station antenna heights

• When postprocessing a rover file in the GPS Pathfinder Office software, you can choose whether to use the reference position from the Base Station Provider list available in the Differential Correction Utility or the reference position in the base file itself.
– If you use the reference position in the Base Station provider list, the Differential Correction utility expects the height in the list to be the height of the antenna phase center of the GPS antenna for the base station (not the height of the point that the antenna is mounted on). If the height is not the antenna phase center height, this can introduce heighting errors in the magnitude of 5-15cm depending on GPS antenna type at the base. To avoid this error, check with the base station provider to ensure that the reference position height in the base provider list is given in terms of the L1 phase centre of the antenna.

これまで、電子基準点のアンテナ高は国土地理院が公表しているマウント部の高さを設定していました。Pathfinder Officeはantenna.iniファイルを参照して、マウント部からアンテナの位相中心までの補正をやってくれているとニコントリンブルからも販売代理店からも聞いていたからです。

しかし、これによるとPathfinder Officeはantenna.iniファイルを参照しておらず、電子基準点のマウント部からアンテナの位相中心までの補正値を手動で加えなければならないことになります。つまり、今までディファレンシャル補正で出力されていた値は小さいものとはいえすべて間違っていたわけですね。これはたいへんな問題だと思います。

とにかく、まずは島根県内でふだん使っている電子基準点の補正値を調べてみることにしました。10cm以上の誤差が出るのですから無視できないですね。早速この補正値でPathfinder OfficeのBase Station provider listを更新しておきました。

三瓶地区
石見 0657 TPSCR.G5 115.5mm
赤来 0387 TRM59800.80 107.7mm
大田 0386 TPSCR.G5 115.5mm
佐田 1021 TRM59800.80 107.7mm

浜田地区
三隅 0388 TRM59800.80 107.7mm
江津 0075 TRM59800.80 107.7mm
弥栄 1024 TRM59800.80 107.7mm

2014年2月17日月曜日

高価なGPS腕時計を買ってみた

海外旅行に行くたびに面倒に思っているのは時計の時刻設定です。現地に着いたらあわてて時間をあわせて、日本に戻ったらまたあわせ直さなくてはなりません。時間はともかく日付まで変えるのはたいへんなので、時間をあわせるタイミングも考えなければならないです。

海外旅行時には世界時計の機能のあるカシオのプロトレックを使っています。この時計はボタンを押すと世界各地の時間がわかるのですが、この時間は見ることができるだけで、この時間でアラームをかけることができません。

日本の時間を完全に現地時間に設定変更しないと現地時間でアラームがかけられないのです。そうなると、帰国したらまた時間をあわせ直す必要が生じます。

この不便な状態から脱出するために思い切ってGPS時計を買うことにしました。SEIKOのASTRONというもので、お値段はなんと約12万円です。これだけ払っても海外旅行の時に時計をあわせ直すという苦痛から解放されたいと思いました。


この時計は格好いいのでとても気に入っているのですが、一つだけ大失敗をしてしまいました。なんと、アラーム機能がついていないのです。高級時計というのはアラームはないのが当たり前なんでしょうかね?今となっては何のために買ったのかわかりません(笑)。