2015年2月11日水曜日

Garmin(いいよねっと)のオービスデータ

Garminのカーナビnüvi 2790V Plusを使っているのですが、いいよねっとに修理に出したら新品交換になったので、再びオービスデータを入れる必要があります。このデータはいいよねっとのダウンロードサイトから無料で配付されています。私は決して飛ばし屋ではないし、乗っている車も軽(モコ)なので、アクセルを踏んでもそんなにスピードは出ないのですが、お守りと思ってこのデータを入れておくことにしています。

(出展:Wikipedia)

日本の道路の速度規制は不可解です。最高速度で走っていたら後ろに車が数珠つなぎになって煽られてしまいます。実際のところ、最高速度より10km/hオーバーまでは許されると自動車教習所で習いました。しかし、最高速度+10km/hで走ってもその状況はたいして変わりません。最高速度+20km/hくらいで走ってようやくスムーズに走れるようになります。でも、このスピードだと運が悪いと警察に捕まってしまいます。

警察もふだんは厳しい取り締まりをしないのに、ときどきノルマを消化するために厳格な取り締まり(ねずみ取り)をやっていることがあります。これが何を意味するのかというと、最高速度+αのマージンは警察の裁量に任されているということです。ドライバーの態度が気にくわなかったり反則金が欲しかったりするときは現場の警察官の裁量で取り締まることができるわけで、このマージンこそが日本の警察権力の源泉です。

日本の警察はこのように裁量で取り締まれる権力を保有していて、例えばソープランドのようなグレーゾーンにある施設は一応泳がせておいて、警察が勝手に作った自己ルールに違反したりすれば警察の裁量でお取りつぶしにすることもできるわけです。その裁量を悪用して警察幹部が風俗産業から接待受けたりしていますね。これは日本が法治国家ではなく警察国家であることを意味しています。こんな不当な公権力によるスピード違反の取り締まりに対しては我々もGPSというハイテク機器で対抗するしかありません。

諸外国のスピード違反の取り締まりはどうなっているのでしょうか?

オーストラリアでレンタカーを運転していたときに、日本のように最高速度+10km/hは大丈夫だろうと根拠もなく思い込んでいて、たったの数km/hオーバーでオービスに捕まりました。日本まで違反を通告する手紙が届いたので、クレジットカード決済で反則金を払いました。「治外法権」だから踏み倒せばいいかとも思ったのですが、レンタカー会社に相談したら手数料を上乗せして後日レンタカー会社から請求することになると言われたのであきらめました(笑)。

アメリカではこれまで相当長い距離を運転しましたが、スピード違反で捕まったことはありません。郊外の道路では最高速度がかなり高く設定されており、こんな真っ暗闇のカーブの連続する山道で60マイル/hは出せないでしょうと思うようなこともありました。それでも、アメリカの道路では日本に比べると最高速度が合理的に設定されていると思います。日本は警察の裁量を残すために、わざと低い最高速度に設定しているとしか思えません。

フィンランドは至る所にスピードカメラがあります。幸い捕まりませんでしたが、気を付けて運転して下さい。

さて、いいよねっとのオービスデータはカーナビ(nüviシリーズなど)だけで使えると思っていたのですが、実はeTrex 20J/30Jといったハンディー機器でも使えるのですね。ただ、ファイルのインストールの方法がいいよねっとのダウンロードページに詳しくは書かれていません。

eTrex 20Jの場合はUSBケーブルでパソコンと接続して、既存のGarminディレクトリ直下に「Poi」という名前のフォルダを作りそこにオービスデータのファイルを入れたらいいようです。正しく格納されたかどうかの確認ですが、「目的地検索」「POI」を選んでオービスのリストが出てくれば大丈夫でしょう。

2015年2月6日金曜日

外部アンテナの効果を検証してみた

GPSレシーバーを使うときは外部アンテナを使うというのが森林GPSの基本テクニックだったのですが、今ではそういうものを使わなくても衛星が4個捕捉できないという問題は起こらなくなってきました。GPSレシーバーの性能が向上し、GLONASSも使えるGNSSレシーバーも一般的になってきたからです。

ところが、最近TrimbleのHurricaneアンテナを使ったら森林環境(マルチパス環境)における測位精度が大幅に向上するという体験をして、再び外部アンテナへの興味が高まってきました。

GPSMAP 60CSxにはMCXという外部アンテナ端子があって、外部アンテナを取り付けられるようになっています。Colorado 300にもあります。下の写真はColorado 300(上)とGPSMAP 60CSx(下)です。



GPSMAP 62sにもMCX端子があります。


そこで、ストロベリー・リナックスで購入したMCX端子の外部アンテナANT-555を用いて、外部アンテナの効果がどのくらいあるのか大学のキャンパス内で簡単なテストを行ってみました。

GPSMAP 62sを2台用意し、一方は外部アンテナあり、もう一方はなしにして、しばらく測位をしてみました。周囲は葉の落ちた木が数本あって、大学の建物も立っているという環境です。いずれスギ人工林とかでしっかりした調査をしたいと思っていますが、今回は予備テストということにします。

下の写真の左側が外部アンテナあり、右側が外部アンテナなしの画面です。どちらも42番のMSASの信号を受信して位置が補正されていることが、アンテナのバーに「D」の文字が出ていることからわかります。



これを見る限り、外部アンテナありの方がSNR値が高くなっており、良好な信号が受信できていることがわかります。画面右上の位置精度の予測値は外部アンテナありが3m、外部アンテナなしが6mとなっています。

実は外部アンテナなしの方はMSASの受信が途切れることもあり、外部アンテナを使った方がよいのは間違いないように思われました。フィールドテストをしてみないと確かなことは言えませんが、森林内で頻繁に途切れるMSASの信号を確実に受けるには外部アンテナを使った方がよいのではないかと思われます。

外部アンテナを使った方がいいとはいえ、突起状のクアッドヘリックスアンテナの性能は経験的にもなかなかのもので、外部アンテナがなくて測位できなかったという経験はほとんどありません。林業用に使うならeTrex系よりもGPSMAP系の方がアンテナが高性能でボタン式なのでお勧めです。今買うならGLONASSに対応したGPSMAP 64/64sでしょうね。

2015年2月5日木曜日

登山にスマホのGPSを使うべきではない理由

スマホに搭載されているGPSのアプリがたくさん出てきているので、もうGPSレシーバーを買う必要がないと思っている人も多いかもしれません。Androidでは地図ロイドOruxMapsYAMAPなどが人気のようです。地図が有料ですが、定番の山と高原地図(下図)もあります。


スマホのアプリの中にはGPSを超えるような機能を備えたものもありますが、こういうアプリは登山には使用すべきではないと思っています。なぜならサービスエリア外(圏外)では背景地図画像を読み込めないものがあるからであり、それ以上にGPSのアプリを使用しているとバッテリーの消耗が激しいからです。

山中で遭難しても携帯電話で連絡ができて救出できた事例はたくさんあり、登山者にとってスマホのバッテリーは生命線と言えるものです。いざというときのために予備バッテリーや外部バッテリーを用意していくくらいのことをすべきとも言えます。

スマホのGPSアプリもいざという時に役立つ可能性があるのでもちろんインストールしておいた方がいいでしょう。しかし、これだけに頼って登山をすれば肝心なときにバッテリーの残量がなくなって遭難したときなどに助けを呼ぶこともできなくなります。

Garminなど市販のGPSレシーバーは数万円のコストはかかりますが、そのくらい命に比べれば安いものなので、登山のときには当該地域の地図をインストールしたGPSレシーバーを必ず持って行くべきです。GarminのGPSレシーバーはバッテリーの持ちが非常にいいのでお勧めです。

地図をインストールしたGPSレシーバーが使えれば道に迷って今どこにいるのかわからなくなるということは理論上絶対にありえません。山で道に迷ったという話を聞くたびに、なぜ高性能なGPSが使える時代に山で道に迷うかなあ?と疑問に思うばかりです。

私のお勧めはスマホのアプリとGPSレシーバーの両方を山に持って行くことで、それぞれの予備バッテリーも多少重くはなりますがあわせて携帯することです。何度も登っている山だから低い山だからと油断するのが何よりも危険だと言えるでしょう。

microSD版日本登山地形図TOPO 10M Plus V3発売

2015年2月10日にいいよねっとから「microSD版日本登山地形図TOPO 10M Plus V3」が発売されます。昭文社「山と高原地図」と国土地理院2万5千分の1地形図の情報を統合して、最新の登山道やそれに基づくルーティングや時間計算も可能になっています。このバージョンからDVD版がなくなりmicroSD版に一本化されたようです。


価格は税込18,360円とかなりお高いのですが、TOPO 10M Plus以降旧バージョン(DVD版)や旧バージョンがバンドルされたナビ製品(OREGON 650TCJ、Oregon 550TC、Oregon 450TC)を持っていれば優待版を購入することも可能になっています。優待版を購入できるのはいいよねっとオンラインストアだけです。

私はmicroSD版の旧製品とOregon 450TCを持っているのですが、microSD版は優待の対象になっていないようなので、Oregon 450TCで優待版を注文しました。GPSストアというお店がmicroSD版から独自の優待をやっているので、このお店で買うのもよいのではないかと思います。ただし、新規の場合は通常価格になるとのことです。

いいよねっとの日本語地図はGarminの英語版ナビ製品では(たとえ日本語化したとしても)使うことができません。これまでの経験では地図そのものは運良く表示されても日本語の文字が全く出ないなどの状態になります。そういうわけで、いいよねっとの純正日本語版ナビ製品もときどき購入しています。

さて、いいよねっとからはGPSMAP 62SCJ(税込86,400円)、eTrex 30J(税込74,520円)、eTrex 20J(税込49,680円)の上記地図のバンドル製品も発売されます。eTrex 20Jは通常価格よりも税別6,000円(eTrex 30Jは9,000円)高いだけなので、地図は6,000円(9,000円)で手に入ると思えばお得かもしれないと思います。ただし、eTrex 20J/30Jの通常価格は2015年2月10日に値上げされます。6,000円(9,000円)というのは値上げ後の価格との比較です。

英語版に比べるとあまりに高いと思うのですが、いいよねっとオンラインストアはポイント還元が10%と非常に高いので、その分は差し引いて考えてもいいでしょう。