2014年12月8日月曜日

電子基準点データを使ったPathfinder Officeによる後処理ディファレンシャル補正

Pathfinder Officeを使うと、国土地理院の電子基準点データによるディファレンシャル補正ができてたいへん便利です。Trimble Pro 6H/6Tを使えば、現状で測位精度は最高だと思っています。

Trimble製のGPS/GNSSレシーバーを導入している日本の多くの森林組合がPathfinder Officeを使っていないという事実に、私は衝撃を覚えています。MSASによる補正ではTrimble Pro 6H/6Tなどが本来持っている性能は出ません。

ぜひともPathfinder Officeを導入して後処理ディファレンシャル補正を行い、Trimble Pro 6H/6Tのものすごい性能を体感して欲しいです。

ところで、2014年6月9日に電子基準点のデータ提供サイトがリニューアルされて、FTPによるデータのダウンロードに対してユーザー登録・認証が必要となっています。

そこで、どのようにPathfinder Officeの設定を変更するかを紹介したいと思います。「基準局プロバイダープロパティ」の「インターネットサーバー」タブにある「基準局ファイルのアドレス形式」と「ナビゲーションファイルのアドレス形式」を下のように変更します。

変更点は「GPS_products」が「G_2.11」になり、「GLONASS_products」が「GR_2.11」になっただけのようです。


[GPSの場合]
1. 基準局ファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GPS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/G_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
2. ナビゲーションファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GPS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%n.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/G_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%n.gz

[GPS/GLONASSの場合]
1. 基準局ファイルのアドレス形式
[旧]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GLONASS_products/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
[新]ftp://terras.gsi.go.jp/data/GR_2.11/%YYYY%/%DDDDD%/%CCCC%%DDDDD%0.%YY%o.gz
2. ナビゲーションファイルのアドレス形式
※「ナビファイルが必要です」にチェックを入れず空欄のままにする。

次に、認証データを「セキュリティ」タブのユーザ名とパスワード欄に入力します。パスワードにはアルファベットの大文字が混在していないかよくよく注意して入力してください。このユーザ名とパスワードはこちらのページで「FTPユーザ」の登録で作成します。


以上の設定により、これまで通り後処理ディファレンシャル補正ができるはずです。こういう仕様変更はユーザーが混乱するので、できるだけやらないで欲しいと思ってます。

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