ところが、最近TrimbleのHurricaneアンテナを使ったら森林環境(マルチパス環境)における測位精度が大幅に向上するという体験をして、再び外部アンテナへの興味が高まってきました。
GPSMAP 60CSxにはMCXという外部アンテナ端子があって、外部アンテナを取り付けられるようになっています。Colorado 300にもあります。下の写真はColorado 300(上)とGPSMAP 60CSx(下)です。
GPSMAP 62sにもMCX端子があります。
そこで、ストロベリー・リナックスで購入したMCX端子の外部アンテナANT-555を用いて、外部アンテナの効果がどのくらいあるのか大学のキャンパス内で簡単なテストを行ってみました。
GPSMAP 62sを2台用意し、一方は外部アンテナあり、もう一方はなしにして、しばらく測位をしてみました。周囲は葉の落ちた木が数本あって、大学の建物も立っているという環境です。いずれスギ人工林とかでしっかりした調査をしたいと思っていますが、今回は予備テストということにします。
下の写真の左側が外部アンテナあり、右側が外部アンテナなしの画面です。どちらも42番のMSASの信号を受信して位置が補正されていることが、アンテナのバーに「D」の文字が出ていることからわかります。
これを見る限り、外部アンテナありの方がSNR値が高くなっており、良好な信号が受信できていることがわかります。画面右上の位置精度の予測値は外部アンテナありが3m、外部アンテナなしが6mとなっています。
実は外部アンテナなしの方はMSASの受信が途切れることもあり、外部アンテナを使った方がよいのは間違いないように思われました。フィールドテストをしてみないと確かなことは言えませんが、森林内で頻繁に途切れるMSASの信号を確実に受けるには外部アンテナを使った方がよいのではないかと思われます。
外部アンテナを使った方がいいとはいえ、突起状のクアッドヘリックスアンテナの性能は経験的にもなかなかのもので、外部アンテナがなくて測位できなかったという経験はほとんどありません。林業用に使うならeTrex系よりもGPSMAP系の方がアンテナが高性能でボタン式なのでお勧めです。今買うならGLONASSに対応したGPSMAP 64/64sでしょうね。
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