2013年9月13日金曜日

Trimble Pro 6Hを実戦投入

Trimble Pro 6Hを島根大学三瓶演習林で初めて実戦投入してきました。この機種は森林測量のために作られているとしか思えないほど、森林環境における衛星の捕捉能力が高くよくできています。



もっとも、樹木のないところで測量をするならば2周波受信機を使えばいいわけで、Trimble Pro 6Hのような高性能な1周波受信機は今どき森林測量くらいしか用途はないようにも思われますね。

Trimble Pro 6HとPathfinder 3D(TerraSync Professional)はBluetoothで接続しました。昔のBluetoothはたびたび接続が切れて使いものにならなかったのですが、 この機種では一度も途切れることはありませんでした。Bluetoothも確実に進化を遂げているようですね。

Trimble Pro 6Hの特徴はMSASを受信しているときはGLONASSの衛星を捕捉せず、MSASを受信していないときだけGLONASSの衛星を使うというものです。MSASを受信しているときはGLONASSを使わないので捕捉衛星数が4個以下になって測位不能になることが時々ありました。

しかも、この最新機種をもってしてもMSASは森林内では受信できないことがとても多く、MSASによる補正はほとんど期待できません。このようなMSASに関係する部分がこの機種の唯一に近い弱点だと思いました。

Trimble Pro 6Hはすべての森林測量関係者に一押しなのですが、このブログに前に書いたように、マニュアルが不十分で高度な機能を使いこなすための情報がほとんど存在しません。逆に言えば、MSASの受信とマニュアル以外は特に問題が見つからないということになるでしょう。

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