2013年9月28日土曜日

Garmin GPSが出力する三つの高さ

TKA Planetで購入したOregon 650をPOI25000で日本語化して快適に利用しています。しかし、このGPSレシーバーが出力する高度(Elevation)、GPS高度(GPS Elevation)、地上標高(Elevation Above Ground)という三つの高さはそれぞれ何なのかと疑問を持ちました。


GPS高度というのは衛星によって計算された標高のようです。WGS84の楕円体高ではなく、ジオイド高を引いた標高が表示されているように見えます。ただし、GPSレシーバーの内部に詳細なジオイドモデルが搭載されているとは思えず、おそらくは全世界をおおざっぱにカバーしたものでしょう。GarminのGPSレシーバーが表示するこの標高はぜんぜん正確ではないのですが、このジオイドモデルがおおざっぱであるがゆえだろうと思っています。

高度というのはGPSレシーバーに内蔵されている気圧計を使って推定された標高を表示しているようです。それゆえ、標高のわかっている場所で補正を行わなければ、GPS高度以上に使えない、きわめていいかげんな標高値しか表示されません。しかし、一度補正を行えば、その後しばらくはGPS高度よりも正確に標高を表示できます。

とはいえ、電源を落とすと気圧計の補正値はリセットされてしまうようで、またどこかで補正を行わなければなりません。等高線の入った地図を背景図として入れているならば、そこから標高値を読み取ればいいのですが、そういうことをするのも結構面倒くさいです。ジオイドモデルがおおざっぱなので、その代わりに気圧計を使っているのでしょうが、そんなことをするより詳細なジオイドモデルを入れられるようにすればいいのにと思っています。

最後に地上標高というのは、(気圧計を使った)高度と地図の持っている標高値の差によって求めているようです。TKA Planetの地図を入れていると10m単位で変化するようなので、この地図は10m単位で標高値を持っているのではないかと思われます。TKA Planetの地図を入れなければ地上標高はいつも0mになっているようです。

このGPSレシーバーへの不満としては時刻が秒単位で表示できないというのがあります。私は仕事上の都合で秒単位の時刻を必要とすることが多いので、分単位の時刻しか出せないのは困るのです。GPSレシーバーがあれば電波時計はいらないはずですが、最近はわざわざ持って行くこともあります。Garminの昔のGPSレシーバーは秒単位で時刻を出すことができたように思うんですけどね。

0 件のコメント:

コメントを投稿